皆さま、いかがお過ごしですか?デンマークはただいま夏休み真っ只中です。そして、サッカーのU E F A(欧州選手権)でとっても盛り上がっていました。デンマークは準決勝で敗退となりましたが、準決勝まで進出できたのは大快挙です。ワクチン接種も進み、新型コロナによる規制も一気に緩和され、コペンハーゲンは野外スクリーンの前でサッカー観戦をする人たちで賑わっていました。

サッカーU E F A(欧州選手権)を屋外のスクリーンで観戦。コペンハーゲン。

◎デンマークの夏休みは3週間

もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、デンマーク人の夏休みは長めです。夏には3週間の連休を取得する権利があり、みんながその権利を当たり前のように使っています。行き先としては海外や国内のサマーハウスが人気です。

さて、今回はデンマーク人の夏の過ごし方をレポートさせていただきます。ちなみに、デンマークの夏の気候は、日本の春をイメージしてください。

まずは、我が家の夏の人気アイテムをご紹介させていただきますね。1つめは、ハンモックです。

我が家の大人気スポット、ハンモック。

雨の日には屋内で保管しています。このハンモックは大人気で、子どもたちはよくここで遊んでいます。また、友達と一緒によくハンモックに座ってアイスを食べています。もちろん、大人にも人気で、いい休憩スポットになっています。

次は、ときどき庭に出すテントです。

テントは日中は隠れ家的に、夜は寝床として使ってます。

サイズは数人が並んで寝られる程度です。天気予報で1週間ほど晴れが続くときには、庭に出しています。ここも子どもたちには大人気。隠れ家っぽいのが良いのかもしれません。学校から帰ってきて、テントに直行していることもあります。

もちろん、テントで寝る日もあります。夜の就寝前に「今日はどこで寝る?ベッド?テント?」という会話があるのは、ちょっと楽しいです。私もテントで寝てみましたが、とっても気持ち良かったです。

3つめは、こちらのリクライニングチェアです。

うたた寝に最適なリクライニングチェア

アウトドアテラスのコーナーに置いてあり、日が当たるとぽかぽか気持ちが良いです。ただ、気持ち良すぎて寝落ちする確率が高い危険ゾーンでもあるので、昼寝しても良いときにだけ使った方がいいということを学びました。このリクラインイグチェアのおかげで、我が家の暮らしはグッと贅沢になりました。

それから、家庭菜園も大人気です。我が家ではアウトドアテラスでトマトを育てていますし、ご近所さんは庭でジャガイモを育てています。

また、夏といえば、イチゴやエンドウ豆も人気です。夏のスーパーにはイチゴやエンドウ豆が山盛りです。だいたいこのくらいのサイズのパックで販売されています。

驚いたのは、エンドウ豆を茹でずに、そのまま生でポリポリ食べることです。でも、これがものすごく美味しいのです。子どもたちもおやつ代わりにエンドウ豆をポリポリ食べて、あっという間に空っぽになります。口の中でエンドウ豆が弾ける食感が最高です。

また、夏の定番はバーベキューです。グリルのセットを持っている家庭も多く、夏の晴れた日には庭やベランダでバーベキューを楽しむ人が多いです。


ワイルドなバーベキュー。
我が家ではバーベキューは夫の担当なので、私は夏はあまり料理をしていません。これも1つの家事分担方法かもしれませんね?

そして、最後に。夏の過ごし方のポイントは、なんといっても、のんびりすることです。デンマークでは、公園や庭園に行くと、必ず芝生で寝っ転がっている人たちがいます。

幸福度が高いデンマークらしい光景

芝生に横になって恋人や友達とのおしゃべりを楽しむ人、読書をしている人、日焼けするために水着姿で寝そべっている人。そんな人びとの姿を眺めていると、デンマークの幸福度の高さを肌で感じられるような気がします。

せかせかと何かをするのではなく、ただただ晴れた日の心地よいひとときを楽しむ。これが一番のデンマーク人的な夏の過ごし方かもしれません。

日本の夏は暑く、湿度も高いので、なかなか同じことはできないかもしれませんが、皆さんもたまには何もしない時間を楽しんでみてください。

というわけで、皆さんも「ゴッ・サマー(God sommer / いい夏を)」

【執筆者プロフィール】針貝 有佳(はりかい ゆか / Yuka Harikai Drejer)
北欧デンマーク在住のライター・トランスレーター。東京・高円寺出身。2009年12月からデンマーク暮らし。カフェ好き、読書好き、アート好き。非日常を味わえるような散歩や旅も好きです。