皆さん、いかがお過ごしですか。日本も寒くなってきたのではないでしょうか?

こちらデンマークはなんとこの数週間でコロナ感染者が急増してしまい、再びコロナパスポート制度が導入されています。季節の変わり目で、風邪もインフルエンザも流行っていて、ちょっと心配なデンマークです。

さて、今回はデンマークのママ友事情についてお話しさせていただきます。

一言で言うと、デンマークのママ友は「さっぱり」しています。ママ友に限ったことではなく、一般的にデンマーク人の人間関係はさっぱりしているように感じます。

あくまでも自分たちのライフスタイルを中心にして、無理のない範囲で他人と付き合います。それと同様に良くも悪くも、ママ友グループ内での濃密な付き合いはありません。

では「ママ同士はまったくつながりはないの?」というとそんなことはありません!

産後サポートとして「ママ会(マザーグループ)」が存在します。産後、乳幼児の保健師さんが同じ時期に赤ちゃんを産んだ近所のママを集めて、ママ会結成のお手伝いをしてくれるのです(ママ会への参加は任意です)。

我が家で開催したママ会の様子

ママ会は6〜8人程度で結成されることが多く、メンバーの自宅で順番に開催します。週1回、ベビーカーを押してメンバーの家を訪問し、朝食やケーキなどを楽しみながら、みんなで育児の近況報告や情報交換をします。

デンマークで初めて出産して育児の右も左もわからなかった私は、ママ会の存在にとても助けられました。

ちなみに、当時、私はフレデリクスベア地区というセレブが多いエリアに住んでいたので、週に1回のママ会は素敵なアパート見学にもなって二重に楽しかったです。

セレブが住んでいるフレデリクスベア地区

さて、ママ会・保育園・幼稚園・学校でたくさんの保護者を見ていると、デンマークにもさまざまなタイプの家庭があるように感じます。

クオリティ重視・オーガニック志向の家庭、こだわりがない家庭、料理・編み物・DIYなどを楽しむ手作り派の家庭、なんでも購入派の家庭など重視するものはいろいろ。子どもの教育に関しても、テレビやゲームを制限する派の家庭と、気にしない家庭があります。子どもに携帯電話を持たせる年齢に関しても各家庭の方針があります。

こういった志向性の違いで、グループとまではいきませんが、相性の合う・合わないは、あるような気がします。でも、だからと言って、お互いの批判などはせず、適度な距離感で付き合って理解しあっている感じがします。

仲良しのファミリーと一緒に開催した合同誕生日会

ちなみに私は「ママ友」という言葉にちょっと違和感を感じます。その理由は、デンマーク人は「ママ友」という言葉を使わないからかもしれません。デンマークではパパも積極的に子育てをするので、ママ同士の交流というよりは、ファミリー同士の交流というイメージです。日本の皆さんも、たまにはファミリーで交流してみるのも楽しいかもしれませんね!?

というわけで「Hyg jer(ヒュッグ・イャ / みんなで心地良いひとときを)!」