皆さま、いかがお過ごしでしょうか?ただいま、デンマークは夏休み中です。

デンマークの子どもたちの夏休みは6月末から8月上旬で、親が仕事をしている期間は学童に通う子もいますが、3週間から1ヶ月以上の夏休みを楽しむのが一般的です。

夏休みには、海外旅行や国内旅行のほか、サマーハウス暮らしやキャンプ生活などを楽しむ人が多いです。近年はコロナの影響で国内に留まる傾向があり、サマーハウス(夏を過ごすための別荘)やキャンピングカーの人気がリバイバル中です。

ユラン北西部のサマーハウスエリア。7月上旬撮影。夏休みをサマーハウスで過ごす人も多い。

デンマークの人気のあるビーチ付近には、何軒ものサマーハウスが並ぶサマーハウスエリアがあります。

今回は、我が家の夏休みの過ごし方についてお届けします。

我が家は毎年、夏休みは義父母のサマーハウスで、義父母や義姉の家族と一緒に過ごします。

義父母のサマーハウスは、なんとセルフビルドです。元レンガ職人だった義父が親戚と協力して建てました。

D I Yとは思えない仕上がりのサマーハウス。とても美しく保たれています。リビングとダイニングは吹き抜け、屋根は藁葺き屋根です。

今でも定期的にメンテナンスやリノベーションを繰り返していて、サマーハウスに来ると、義父と夫は毎年恒例のDIYプロジェクトに励んでいます。

D I Yとは思えない仕上がりのサマーハウス。とても美しく保たれています。リビングとダイニングは吹き抜け、屋根は藁葺き屋根です。

周辺地域には壮大な自然が広がっているので、散策も楽しめます。

子どもたちはただ歩くだけよりも、同じ場所で集中して遊ぶ方が楽しいようで、ビーチで遊ぶのが恒例です。いとこと一緒にビーチで水遊び・砂遊び・貝殻集め・石拾いなどに熱中して遊んでいます。玩具やゲームがない自然のなかにいると、クリエイティブになって、自分たちで思いついた新しい遊びを始めます。

海岸やサマーハウス付近で拾った石を集めてお絵描き。普段とは異なる環境のなかで、新しい遊びのアイデアが生まれます。

また、ビーチ付近にあるアイスクリーム屋さん・クレープ屋さん・お土産屋さんに行くのも子どもたちの楽しみです。デンマークでは、ビーチの近くにアイスクリーム屋さんがあるのが定番で、夏はたくさんのお客さんで賑わっています。ちなみに、最近はオーガニックアイスやビーガンアイスもよく見かけます。

こちらはクレープ屋さん。アウトドアリビングにはブドウが実っていて、とっても素敵な心地良い空間になっています。

ビーチ付近にあるクレープ屋さんのアウトドアリビング空間。ブドウの実がなっています。
子どもが注文したアイス付きクレープ。子どもにとってサマーハウス付近で食べるスイーツは格別のようです。

人でいっぱいのレジャー施設も楽しいですが、田舎でのんびり過ごす休暇は心身のリフレッシュになります。自然に囲まれた環境で新鮮な空気を吸い、美しい景色を眺めて身体を動かすと、頭のスイッチをオフにできます。

我が家の子どもたちにとって、夏休みといえばサマーハウス暮らし。子どもたちも自然のなかに身を置くことで、日常から解放されて心身ともにリラックスできるようです。

というわけで、たまには自然に囲まれた場所に滞在してみるのもオススメです。

では、皆さんも

「God sommerゴッ・サマー / いい夏を)!」


【執筆者プロフィール】針貝 有佳(はりかい ゆか / Yuka Harikai Drejer)
北欧デンマーク在住のライター・トランスレーター。東京・高円寺出身。2009年12月からデンマーク暮らし。カフェ好き、読書好き、アート好き。非日常を味わえるような散歩や旅も好きです。